ファミリーレストラン大手のサイゼリヤ<7581・東証プライム>は10月15日、2025年8月期の決算を発表した。連結経常利益は前期比1.4%増の158億円と堅調に推移。続く2026年8月期も18.3%増の187億円を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。売上も5期連続で増収、3期連続の増益となる。
物価や人件費の上昇が続くなか、同社は「誰もが安心して食事を楽しめる場を守る」という理念のもと、値上げを最小限に抑える方針を貫いてきた。
ワイン1杯100円、ミラノ風ドリア300円台といった“手の届く価格”を維持しながらも、効率的な運営と海外事業の拡大で利益を積み上げている。
直近3か月(2025年6〜8月期)の経常利益は前年同期比2.1%減の49.1億円と一時的な減益となったが、依然として高い水準を保つ。売上営業利益率は**7.2%**とやや低下したものの、企業努力による安定収益が光る結果となった。
物価高でも値上げを急がず、国民の“日常の食卓”を支える。
サイゼリヤの姿勢は、「企業の利益」と「生活者の幸せ」は両立できることを示している。


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